48年間で一度だけ競馬をやらなかった日

DSC_1950.JPGつつじが街並みを彩る季節になると人生で一番辛かった日を想い出します。

「つつじが満開だよ。暑くなる前に退院しないとね」「うん。頑張る!」

退院に向けてリハビリに取り組んでいた家内の容態が急変したのがその日の夜。

木曜の夜。仕事を終え自宅に戻った私に病院からの緊急電話。

「今すぐ病院に来れますか」「はい。行けますけど・・・」「あと、どのくらいで来れますか?」「あとどのくらいって、そんなに悪いんですか?」「とにかく急いでください」

電話から危機的状況が伝わり、タクシー内でお兄さん、お姉さんに連絡。

私の到着を待っていたかのよう金曜の未明。天国に旅立った家内。お兄さん、お姉さんは最期に間にあいませんでした。

まさか、こんな急に亡くなるなんて夢にも思ってなかった私。

過去に何度か血圧が下がった時も抗生剤で立ち直って来ただけに、今回も主治医の「今朝、血圧が下がったけど抗生剤で対処していますので」と、言う言葉に安心してました。

「今日は、何食べるの?」「王将でも行こうかな~」「ごめんね。ご飯作ってあげられなくて・・・」

これが家内と話す最後の言葉になるなんて・・・

DSC_1951.JPG突然の死は、私に悲しむ時間を与えませんでした。

余命何ヶ月とか宣告されていたら、心の準備もできたかも知れない。いや、多分笑顔で家内と接するのは辛かったと思うし、悟られていたと思います。

それだけに、死を覚悟したのは、病院から連絡があってからの数時間。

「私が六十になったら趣味でお店ができるよ。でもボケるからやめたらあかんで」

今もお店が続けられているのは、経済力のない私を支えてくれた家内のおかげ。

三年前に、心が折れて店をたたもうと決心した時もずっとお店を支えてくれた家内の声が天国から聞こえて来たからでしょう。

家内が支えて来てくれたお店をやめちゃいけないなと思い留まりました。

DSC_1954.JPG今週は、マイラーズカップ。

親父のお葬式の時も、お袋のお葬式の時も、馬券を買っていたバカ息子。余命を告げられていたので覚悟ができていたのでしょうね。

ノミ屋の張り客で警察に取り調べを受けた週末も、夜逃げして宿無し生活を送っていた週末も、馬券買っていた競馬バカがたった一度だけ、競馬をやらなかった(競馬が頭になかった)六年前のマイラーズカップ。

明日の命日は、競馬の前に墓参りに行って来ます(午前の実況お休みします)。

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